2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「ブラック企業を扱った作品」の第二弾は、荒木源『大脱走』(小学館、2015年)。ブラック企業の実態、そこに就職したやる気のない「とんでもない新入社員・俵真之介」の行動、そんな後輩社員といかに接すればよいのかで悩んでしまう女性社員・片桐いずみの…
よく使われる言葉に、「ブラック企業」があります。それは、長時間労働、過剰なノルマ、残業代の不払い、パワハラ・セクハラの横行、従業員の使い捨てなどで特徴づけられる企業の総称です。そうした問題を抱えている企業であることがわかったら、「すぐに転…
「バブルの時代を扱った作品」の第五弾は、石川好『錬金』(新潮社、1998年)文無しの状態から、日本人の多くが「キャッシュ・ジャンキー(現金中毒患者)」になったバブルの時代、大富豪となり、バブルが終わると、再び文無しになったある男の物語。 [おも…
「バブルの時代を扱った作品」の第四弾は、北沢栄『バベルの階段』(総合法令、1994年)。不動産会社・証券会社とともに、バブルの主役を演じたのは「銀行」です。金融自由化、プラザ合意、円高、内需拡大、低金利、カネ余りと続いたのは1980年代。本書では…
「バブルの時代を扱った作品」の第三弾は、水沢溪『巨大証券の犯罪 第二部ウォーターフロント作戦』(健友館、1989年)。バブリーな株価上昇の契機となったのがNTT株の上場であったことは、しばしば指摘される通り。本書は、NDD株(NTT株がモデル)上場まで…
「バブルの時代を扱った作品」の第二弾は、森哲司『バブル・ゲーム調書』(新潮社、1992年)。バブルの絶頂期、土地の価格はうなぎのぼりに上昇。「土地ころがし」や「地上げ屋」という言葉が流行しました。日本で最初に地上げの実態を日刊紙に紹介したのは…
低成長や円安の話ばかりがまかり通っている昨今の日本経済。しかし、歴史を紐解けば、大幅な円高が進行し、好景気に多くの人が酔いしれた時代が確かにあったのです。それは、1986年12月~1991年4月の「バブル景気」(平成景気)の時期に当たります。土地も株…
「中年男性の再出発を扱った作品」の第三弾は、横山雄二『アナウンサー辞めます』(ハルキ文庫、2022年)。プロ野球選手になることを夢みていた高校球児の太田裕二。53歳になったいま、広島で地方局のアナウンサーとして活躍しています。それが、定年まであ…